こんにちは。ぶ~ちゃんです。
江戸・日本橋を発ってから、今日でいよいよ10日目を迎えました。昨日は沼津宿に到着し、富士山の雄大な姿に励まされながらの道中でしたが、足の疲れとともに「次はどんな景色に出会えるだろう」という期待感も増すばかりです。今日は沼津駅前をリスタートし、かつての旅人も歩いた「松原の道」を辿って原宿へと向かいます。潮風が運ぶ歴史の香りに包まれて、さあ、今日も一歩を踏み出しましょう!
東海道歩き旅10日目
どんより曇り空からのリスタート
沼津駅に到着すると、空はどんよりとした曇り空。雨がパラつく気配もありますが、天気予報は「これから回復」と言っています。信じるしかありません。
長丁場の東海道歩き旅。歩きに適したこの涼しい季節のうちに少しでも距離を稼いでおかないと、京都のゴールはいつまでも遠のくばかりです。深呼吸をして気持ちを切り替え、本日の出発準備を整えます。

沼津駅到着〜マクドナルドで朝食
旅の朝は、しっかりとしたエネルギー補給から始まります。
本日は沼津駅前のマクドナルドで朝食。かつての旅人が茶屋で団子を頬張ったように、現代の旅人はマックグリドルとコーヒーで気合を入れます。

仲見世商店街を抜けてスタート地点へ
お腹を満たした後は、「仲見世商店街」のアーケードを歩いて本日のスタート地点へ向かいます。まだ開店前の静かなシャッター通りに、私たちの靴音だけが響く清々しい朝。雨の心配がないアーケードは、旅人にとってもありがたい存在です。


本日の東海道歩き旅スタート地点
商店街を抜けて前回の終点、沼津宿の西の端、出口見付です。ここが本日の正式なスタート地点です。

若山牧水旧居跡|千本松原を守った歌人の情熱
旧東海道のルートからわずかに南へ外れた場所に、「若山牧水旧居跡」があります。
牧水といえば「白鳥は哀しからずや…」でおなじみの明治〜大正を代表する歌人。しかし、この地に残る記念碑が伝えるのは、単なる文学的な足跡だけではありません。牧水は千本松原の保全に情熱を注いだ人物でもあり、その活動は現在の「千本松原」の姿につながっています。私たちが今、この辺りで美しい松の風景を楽しめるのも、彼の熱い思いがあったからこそなんですね。

六代松の碑|平家最後の悲劇が刻まれた地
街道をしばらく歩くと、ひっそりと佇む「六代松の碑」が見えてきます。
平清盛の曾孫にあたる平六代(平維盛の長男)が、この地で処刑されたという悲しい伝説が残っています。平家が完全に滅亡したという歴史的転換点を今に伝える、非常に重い意味を持つ史跡です。

沼津藩領境榜示杭・西間門八幡宮|江戸時代の「領地の境界線」を歩く
間門八幡宮の入り口に建つのが「榜示杭(ぼうじぐい)」。沼津藩の領地の境界を示す重要な標識です。

スマホのGPSで今いる場所が瞬時にわかる現代と違い、江戸時代の旅人にとってこの杭は「ここから別の領地へ入る」という緊張のランドマーク。通行手形の確認が厳しくなる場所でもあったかもしれません。
1604年に創建された西間門八幡宮は、400年以上にわたって東海道を行き交う旅人を静かに見守ってきた由緒ある神社。

諏訪神社(すわじんじゃ)
こちらも街道沿いに鎮座する神社です。大諏訪・小諏訪という地名はこの神社に由来する歴史ある社であり、武田勝頼が三枚橋城(今山城)を築城した際に、その家臣が創建したと伝えられています。


吉祥院
1kmほど歩くと、少し目立った門構えの吉祥院が現れます。
天満宮では、学問の神様・菅原道真公が祀られており、もちろん梅の木も欠かせません。訪れた時は少し時期が過ぎていましたが、花がわずかに残る梅の木にメジロが舞い降りてきました。

江戸日本橋から三十一里目「松長一里塚」
吉祥院のすぐ先に、松長一里塚跡があります。江戸から約120km。これまでの10日間の歩みが、この小さな石碑に凝縮されています。今も昔も旅人の心の支えです。

祥雲寺
祥雲寺に到着です。
山門の先には、これまでの旅で目にしたことのない迫力のある、立派な松の木がそびえていました。
ここは「トイレの神様」として知られる烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)を祀ることで有名。不浄を清めるその御力にあやかろうと、今も多くの参拝客が訪れます。


今沢三島神社
祥雲寺の隣に位置する神社です。
参道途中にある御神木は樹齢450年のマキです。こちらも迫力がありますね。


その先踏切を越えます。雲の切れ間から少し青空が見えます。今日も富士山は姿を現してくれるのでしょうか。

原宿 東木戸(見付)跡
原宿の入り口である「東木戸(見付)跡」に到着しました!ここから先が、白隠禅師ゆかりの地としても知られる原宿の宿場内となります。かつての木戸をくぐるような気持ちで足を踏み入れると、どこか懐かしい、温かみのある街並みが広がっていました。

10日目の旅は、沼津宿の賑わいを背に、松の伝説が息づく静かな街道歩きとなりました。一里塚を越えるたびに深まる歴史の重みと、今沢・原エリアに今も残る「千本松原」の再生の物語。特に祥雲寺でのひとときは、身も心も(そしてお腹周りも?)清められるような特別な経験でした。 原宿の東木戸をくぐり、いよいよ次は白隠禅師の教えや富士の絶景が待つエリアへと進みます。足の疲れはありますが、それ以上の感動が私たちを待っているはず。 次回は原宿の深掘りレポートをお届けします。どうぞお楽しみに!
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