日光街道歩き旅!8日目①「宇都宮宿」

日光街道歩き旅

こんにちは。ぶ~ちゃんです。

日光街道歩き旅8日目1回目です。

8日目となる今回は「宇都宮宿」散策の続きから「徳次郎宿」を経て「大沢宿」まで約20kmを歩きます。

宇都宮宿の史跡を巡った後は、国道沿いに16kmにわたって続く桜並木を進みます。次第に自然が豊かになっていき、景色にも変化が現れ、旧街道らしい雰囲気が感じられる区間でした。往時の面影をたどりながら、風情ある道のりを楽しみましたよ。

それでは、歴史あふれる宿場町「宇都宮宿」の散策から、ゆっくり歩いていきましょう。

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日光街道の旅 8日目-1

宇都宮宿散策

8:45
前回の旅の終点「宇都宮宿本陣跡」からスタートです。大通りには朝から車がたくさん走っており、にぎやかな印象です。

道路を横断すると、「日光街道と奥州街道の追分」を示す案内板が現れます。ここは、二つの主要街道が分かれる歴史的な分岐点です。北へ進むのが日光街道のルートです。

大通りから外れれば少し静かになるかと思いきや、この道も交通量が多く、歩道が未整備な箇所もあるため、歩行には注意が必要です。特に道幅が狭いところでは、車が近くを通るので、慎重に進みましょう。

すぐに、趣のある蔵造りの商家が見えてきます。

江戸日本橋から二十七里目「宇都宮追分一里塚」

丁字路の角には「宇都宮一里塚」の案内板が設置されています。平成26年に設置されたもので、比較的新しいものですが、やや簡素な印象を受けます。歴史ある場所だからこそ、より重厚な碑や案内板でその価値を伝えてほしいですね。

延命院

少し街道を外れると「延命院」があります。山門前には「蒲生君平先生少年時代修学の寺」碑があり、境内の地蔵堂は宇都宮市最古の木造建築とされています。

宝勝寺

街道に戻り、左手には「宝勝寺」があります。宇都宮七代城主・景綱の創建による寺院で、川柳作家・前田雀郎のお墓もあるそうです。

桂林寺

さらに進むと「桂林寺」があります。墓所には蒲生君平や戊辰戦争で戦死した宇都宮藩士の墓があり、宿場の歴史的背景を物語っています。

このあたりは、かつて宇都宮宿の北の入口にあたる場所で、木戸が置かれていたといわれています。


通り沿いには雰囲気のある建物が点在します。

その先、道が鍵の手状に折れ曲がっている箇所がありました。「枡形」ですね。
現代では車両が通行するには少し厄介な場所のようです。

その先、左手に勝善神の石碑があります。

ブーちゃん
ブーちゃん

勝善神
馬頭観世音碑は、馬の安全や健康、亡くなった馬の冥福を祈るためのものなんだブ。それに対して勝善碑は、馬産地で名馬の誕生を願うための信仰の碑なんだブ。同じ馬に関する祈りでも、目的が少し違うのが面白いんだブ!


再び119号線と合流する交差点です。交通量が多くなります。

約1.5kmほど進むと、左手に「薬師堂」が現れます。これは「日光道中分間延絵図」にも描かれている由緒ある建物で、如意輪観音像をはじめとする石仏・石塔が並び、地域の信仰の厚さが伝わってきます。隣には、樹齢100年を超えるしだれ桜もあり、春には見事な風景が広がりそうです。

高尾神社

境内の地蔵堂には「妙吉安産子育地蔵尊」が安置され、堂裏の妙吉塚には「宝篋印塔」が安置されています。境内左手には多くの狛犬が並んでいます。

その先、桜の古木並木が始まります。なんと、日光方面に向かって16kmも続いているんです。

江戸日本橋より二十八里目「上戸祭の一里塚」

桜並木の入口から800mほど歩くと「上戸祭の一里塚」があります。
並木の外側に両塚がしっかりと残っています。
日本橋から28里目。110km地点です。

光明寺

並木道をさらに1.5km進むと「光明寺」が姿を現します。この寺院は宇都宮宿と徳次郎宿の中間に位置し、江戸時代には旅人たちの重要な休息所として利用されていました。

特筆すべきは、光明寺が将軍の休息所としても使われていたことです。そのため、境内には当時、お茶屋が設けられていたそうです。


少し寄り道をします。並木を外れて「農業試験場入口」交差点を左折します。

この先に「若竹の杜」があります。
道の両脇には綺麗に管理されている竹林があります。

11:00
交差点からさらに500mほど進むと、「若竹の杜」に到着します。ここは栃木県宇都宮市にある、日本一の広さを誇る竹林です。その広大さは圧巻で、約24ヘクタールもの敷地に見渡す限り竹林が広がっています。

自然豊かな「若竹の杜」では、たけのこ狩りやブルーベリー狩りなどの体験も楽しむことができます。家族や友人と一緒に自然と触れ合いながら、旬の味覚を満喫できるのが魅力です。
また、この竹林は映画のロケ地としても知られており、「るろうに剣心」や「キングダム」といった人気映画の撮影にも使用されています。
今回は農場内の散策はしませんでしたが、日常を忘れて心身ともにリラックスできそうですね。


再び日光街道に戻り、並木道を進んでいきます。

街道を進んで行くと、宇都宮北道路(バイパス)を潜ります。

少し離れたところに観覧車が見えました。
宇都宮動物園内にある遊園地の観覧車です。

車道は車がたくさん行き交っているのに対して、この日の歩道はほとんど人とすれ違うことがありませんでした。歩道自体はあるんですが、整備されている感じはあまりなく、木々の間にはクモの巣がたくさん張っていました。足元だけじゃなくて周囲にも気をつけながら歩いてください。

江戸日本橋より二十九里目「高谷林の一里塚」

11:30
バイパスから1kmほど歩くと、「高谷林の一里塚」が見えてきます。
同じような景色が続いていたので、つい油断して一度通り過ぎてしまいました。

この東塚は1983年に補修されたとのことで、塚木は杉です。
西塚も残っているそうですが、気づいたときには写真を撮り忘れていました……。


東北自動車道をくぐっていきます。

つい2時間前の都会の景色が嘘のように、周りの風景はすっかり変わりました。
お腹もだんだん空いてきたところですが、次のお昼は何を食べることになるのでしょうかね? ということで、今回は日光街道8日目の旅1回目はここまでです。次回は、徳次郎宿から大沢宿への道のりを紹介します。引き続き、日光街道の魅力をお楽しみください。

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