こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道歩き旅9日目の2回目です。
今回も「韮崎宿」から「台ケ原宿」までの道中の続きです。
韮崎の市街地を離れ、旅の舞台は徐々に山間の静かな集落へと移り変わります。
今回のルートは、富士山に背中を押されながら、八ヶ岳の絶景が広がる「北杜市」へと足を踏み入れる区間。
風情あふれる古い町並み、ユニークな案山子(かかし)、そして復活を遂げた伝説の松など、ガイドブックには載りきらない「歩くからこそ出会える魅力」をたっぷりとお届けします。
甲州街道の旅 9日目-2
台ケ原宿への道中
午前11時。戸沢橋を渡ったところで左折し、川沿いの静かな道へ入ります。
緩やかな川の流れに癒やされたのも束の間、目の前に現れたのはヘアピンカーブの急坂! 石垣沿いのこの坂道は、これからの山間ルートを予感させます。息を切らしながら登りきると、景色は一変しました。


下円井(しもつぶらい)の集落
民家の間を縫うように続く細い道。ここが「下円井」の集落です。
宿場町ではありませんが、白壁の土蔵や立派な長屋門が点在し、かつての街道文化の香りを色濃く残しています。人通りは少なく、ひっそりとした町並みに身を置くと、まるで江戸時代の旅人気分が味わえます。




下円井を抜けると、視界が一気に開けました。再び「徳島堰」沿いの道です。
目の前に広がるのは、のどかな田園風景と、その奥にそびえ立つ八ヶ岳。青空にくっきりと浮かぶその稜線は圧巻の一言。自然の雄大さに、歩く疲れも吹き飛びます。

かかしの里
そんな絶景の中に現れた不思議な案内板、「かかしの里」。
田んぼの一角に、巨大なモニュメントが設置されていました。十字に組まれた上部は風車のように回転する仕組みのようですが、この日は強風のため「ガタガタッ!」と音を立てながら猛烈な勢いで回っていました(笑)。そのシュールな存在感に、思わず足が止まります。

徳島堰由来碑と警察官人形
午前11時45分。モニュメントから5分ほど歩くと「徳島堰由来碑」があり、この地域の命綱である用水路の歴史を学ぶことができます。
ふと道向かいを見ると、鋭い視線を送る人物が…と思いきや、リアルな「警察官人形」でした。かかしの里ならではのユーモアでしょうか。誰を見張っているのか気になりますが、こうした予期せぬ出会いも街道歩きの醍醐味ですね。

上円井(かみつぶらい)の町並み
さらに進み左折すると、「上円井」の集落に入ります。ここが韮崎市の北端部にあたります。

緩やかな上り坂沿いには、美しいなまこ壁の民家が建ち並びます。ここはかつて「甲州街道」と「駿信往還」が合流する交通の要衝として賑わった場所。現在は静寂に包まれていますが、建物の立派さが往時の繁栄を物語っています。



12:15
再び国道20号と合流し、少し歩いた先にあったコンビニに立ち寄ることにしました。時刻はちょうどお昼時。店内で目に入ったのは、ほかほかの「あんまん」と温かい「コーヒー」。
寒さと歩き疲れを癒してくれる絶好の組み合わせです。外に設置されていたベンチに腰を下ろしてしばしの休憩を取ることにしました。
気温が低く強風だったこともあり、あっと間に冷めてしまいましたけど…

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再び歩き出し、小武川に架かる橋を渡ります。
ここが境界線。長く歩いた「韮崎市」に別れを告げ、いよいよ新たなエリア「北杜市」へと入ります!



橋を渡りきるとすぐに右(東)へと曲がり、道なりに進んでいきます。
壮大な七里岩が眼前に迫ります。縦縞模様が特徴的で、これは長い年月をかけて川の流水による浸食によって作られたものです。長い時間をかけて自然が作り上げてきた歴史を感じます。

江戸日本橋から四十一里目「武川一里塚」
20号に合流する手前、道の脇にひっそりと佇む「武川一里塚跡」がありました。
途中見逃しもありましたが、久しぶりに一里塚に出会ったような気がします。

牧原集落
その先20号と合流しますが、またすぐに「武川町農産物直売センター」を右斜めに入っていきます。

牧原集落の町並みです。こちらも緩やかな登り坂が続きます。





旅館 近江屋
「旅館 近江屋」は、宿の少ないこの区間で旅人に重宝されている宿屋です。
リーズナブルな料金設定で、ボリュームのあるおいしい食事が楽しめるそうです。
今回お世話にはなりませんでしたが、計画段階では何度か宿泊を検討していた旅館でもあります。

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神代桜の誘惑
再び20号と合流し、「牧原交差点」に差し掛かったとき、目を引いたのは「神代桜」の案内板でした。
あの有名な「山高神代桜」がこの辺りにあったとは知りませんでした。
日本三大桜の一つであり、樹齢2000年とも言われるこの桜は、なんと日本で最古・最大級の桜とされています。一度目にしたいものです。
今回は桜の季節ではなかったので立ち寄りませんでしたが、また時期を見て訪れてみたいですね。

大武川を渡ります。写真で見れば美しい晴天の景色ですが、橋の上は体が持っていかれそうなほどの突風!
必死に耐えながら振り返ると、まだ富士山がついてきてくれていました。「頑張れ」と言われているようです。



橋を渡った後、左(西)の道に入ると、徐々に登り坂が始まります。この先のルートでは、甲州街道は途中で右に曲がり、平坦な道を進むコースとなりますが、今回は立ち寄りたい場所があったため、そのまま坂道を突き当たりまで進むことにしました。

水車の里公園
突き当たりに到着すると、広がる景色の中に「水車の里公園」が現れました。公園は開けた場所にあり、周囲にはのんびりとした雰囲気が漂っています。



景色を堪能できましたが、ここは「萬休院」への通過点です。
萬休院と三代目舞鶴松
公園を通り抜け萬休院に続く坂を登ります。
登り坂に弱い妻を付き合わせてしまいました。ごめんなさい。

坂を登り切ったところに「萬休院」があります。
「3代目舞鶴松」も十分立派ですが、案内板の2代目を凌ぐような松に成長して欲しいものです。


舞鶴松
萬休院には国の天然記念物に指定された、樹齢450年の赤松があったブ。でも残念ながら、松くい虫の被害で枯れちゃって、周りの木々への影響を防ぐために伐採されたんだブ。それから3代目の「舞鶴松」が植樹されたんだブ。また新たな歴史が始まるんだブね。
萬休院を通りすぎ、坂道を下っていくと甲州街道と合流します。

その先20号に出ます。信号を横断して、その先にある上三吹の集落へと進みます。



江戸日本橋から四十二里目「三吹一里塚」
集落を抜けたところに「三吹一里塚」があります。石柱が桜の木のたもとに静かに佇んでいました。


その先でまた20号と合流して「尾白川」を渡ります。

尾白川を渡ったところで、今回の区間は終了です。 下円井の静寂、萬休院への登り坂、そして強風の橋越え。体力的にはハードな場面もありましたが、七里岩の造形美や再生を期す舞鶴松など、自然と歴史の強さを感じる一日となりました。
次回はいよいよ、日本の道百選にも選ばれている名所「台ケ原宿」へと入ります。銘酒や和菓子など、待ちに待った「宿場町グルメ」も登場するかも? どうぞお楽しみに!
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