甲州街道歩き旅!4日目③「犬目宿」「下鳥沢宿」

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甲州街道
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こんにちは。ぶ~ちゃんです。

甲州街道歩き旅4日目の3回目です。

前回、鶴川宿を抜けて野田尻宿にたどり着いた私たちですが、今回は旅情あふれる宿場町と、ちょっぴりハードな山越えルートに挑戦します。
野田尻宿は静かな街並みと西光寺が見どころで、犬目宿では百姓一揆の指導者・犬目宿兵助ゆかりの地や宝勝寺を訪問。下鳥沢宿まで続く道中には恋塚一里塚など歴史的道標が点在しています。
山沿いの道を進み、更にアップダウンが激しくなってきますが、自然が多く、宿場町風情も色濃く残る、歩いていてとても楽しめるエリアでした。

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甲州街道の旅 4日目-3

野田尻宿

13:45
野田尻宿」に入ります。奥多摩の山々が遠くに見える、開けた景色の中に「野田尻宿」は静かに佇んでいました。

野田尻宿」の街道筋です。鶴川宿と同様に、野田尻宿の街道筋もまた、まるで時間が止まったかのような落ち着いた情緒に満ちています。車の通りも少なく、凛とした静けさが心地いい……。旅の疲れを忘れさせてくれるような、心安らぐ風景です。

宿場町を歩いていると目に入ったのが「明治天皇小休所碑」。どっしりとした石碑。

石碑がしっかり宿場町「野田尻宿」、誇りを持って主張してくれているようで嬉しくなります。この歴史的な街並みは、いつまでも大切に残していって欲しいと心から願うばかりです。

ブーちゃん
ブーちゃん

野田尻宿
江戸から明治時代にかけてにぎわった中くらいの宿場町だブ。
本陣と脇本陣が1軒ずつで、旅籠が9軒もあったんだブ。宿場の入り口と出口の道が枡形になっているんだブ。甲斐国を北条の攻撃から守るために作られた出城があった場所だったんだブ。
昔の宿場町の雰囲気が、今でもしっかり残っているんだブ。

西光寺

野田尻宿の西の突端、高台に「西光寺」があります。
なんと天長元年(824年)創建と伝わる、山梨県郡内地域でも最古級の歴史を持つ寺院なんです。長い歴史の重みを感じながら、境内の静けさに心洗われるようでした。

西光寺沿いの道を進みます。(案内板があります。中央道のトンネル方向ではありません。)

道を進むと中央道にぶつかります。中央道の橋を渡ります。
橋が石畳風になっていますね。

橋を渡り終えると、林に突入します。石畳が、そのまま林の中まで続いてくれたら最高だったのですが…そこは現代の街道歩き、ちょっぴり現実に戻されます

江戸日本橋から二十里目「荻野一里塚」

15:00
短い林を抜けて車道に出ると、しばらく進んだ段上にポツリと「荻野一里塚跡」が現れました。

石塀を抜けたところに、大きな案内板も設置されています。案内板と塚跡が少し離れているのはご愛敬でしょうか。

ここは日本橋から数えて二十里目(約78.5km)!現代の旅人にとっても、この一里塚は「よくここまで来たぞ!」と労ってくれるような、立派な道標になってくれます。本当に助かりました。


更に道なりに1kmほど進んで中央道の橋を渡ります。案内板があります。
(橋を渡らず左の道を進むと談合坂SA(上り)があります。)

更に道なりに進み、中央道の橋を渡ります。橋を渡ったすぐ右手に、矢坪坂の古戦場跡と甲州街道の案内板がありました。

……が、実はここで私たちはルートを勘違い!案内板の地図をよく確認するべきでした。

ゆるやかな上り坂の山道が続きます。

大野展望台

歩くうちにたどり着いたのが「大野展望台」!
周囲の山々を一望できる、まさに大自然満喫の絶景スポットでした。 青い空の下、緑の山々がどこまでも連なる景色は、疲れを吹き飛ばしてくれます。

途中、道の傍らで見つけた可愛らしいお地蔵様に手を合わせ、旅の安全を祈願しました。

(この辺で本来通ってくるべき旧甲州街道に合流)
この辺りは、バスが一日一本。アップダウンも激しく、もしもの時のエスケープ(離脱)が非常に難しいエリアになります。歩き旅の計画は、時間と体力に余裕をもって立てるようにしましょう。

日本橋より20番目の宿場町「犬目宿」

15:45
山道を登りきり、平坦な道に出ると「犬目宿」の案内板が見えてきました!

登り坂を上がっていって、平坦な道に出ると「犬目宿」です。

野田尻宿に負けず劣らず、立派な石碑が「宿場町」であることを主張してくれています。静かで落ち着いた街並みは、歴史の重みを感じさせます。

ブーちゃん
ブーちゃん

犬目宿
本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠15軒、人馬継立問屋場などがあったんだブ。家屋は56戸で、人口はなんと255人もいたんだブ。同地域内では最も標高が高い位置にあるんだブ。

犬目宿兵助の生家

犬目宿で、私が今回初めて知った歴史上の人物がいます。それが「犬目宿兵助」。その生家が、静かに残されていました。

ブーちゃん
ブーちゃん

犬目宿兵助
甲州一揆の指導者の一人だブ。大飢饉と米の買い占めに苦しむ村人を救うため、武七とともに百姓一揆を起こしたブ。しかし、一揆は意図せず暴徒化してしまい、兵助は絶望の末、姿を消したとされているブ。逃亡後、故郷である犬目村に戻り、余生を送ったという説もあるブよ。村人の生活を守ろうとした、彼の強い想いに胸が熱くなるブ…。

宝勝寺

犬目宿とともに栄えたお寺が「宝勝寺」です。

なんと、葛飾北斎の「富嶽三十六景」や、歌川広重の「不二三十六景」に描かれた富士山は、この辺りから見た景色だと言われているんです!江戸時代の浮世絵師が見たのと同じ景色を、私たちも感じられるなんて、感動ですよね。
甲州桃太郎伝説「犬」のお寺でもあります。

富嶽三十六景「甲州街道犬目宿」

犬目宿を過ぎ、また山道が続きます。道なりに進みます。

江戸日本橋から二十一里目「恋塚一里塚」

16:00
再びくねくねとした山道を進んでいくと、日本橋から二十一里目の道標、「恋塚の一里塚」に到着です!塚の形が良く残っています。
北側の塚は道路の拡幅工事で削られてしまったそうです。

恋塚一里塚近くにある「山住神社」です。

その後、道なりに進むと、ついに大月市の案内板が出現!いつも地図で見ていた「大月」の文字に、旅の区切りを感じ、思わず気合が入ります!

ここからはしばらく下りが続きます。膝が辛いです。
右に下る坂道が旧甲州街道です。

振り向いて撮った写真です。途中、草で塞がれた道をかき分けて進んできました。

どんどん下っていきます。鳥沢まで続きそうです。

16:30
鳥沢駅まで約2.2km。
鳥沢駅までは約2.2km。登りは緩やかに長く続く道でしたが、下りは一気に駆け降りるような感覚です。

民家が増え、交通量も多くなってきました。歩道が狭くなっているので、注意が必要です。安全に進むために、周囲の状況をしっかりと確認しながら歩きましょう。

まっすぐ進むと、しばらく離れていた中央道が見えてきます。

坂道を下り切ると、昼食後に別れた新道と合流。ようやく道が平坦になり、ホッと一息。しかし、この長い下り坂のせいで、私の膝は悲鳴をあげていました…(笑)。

日本橋より21番目の宿場町「下鳥沢宿」

17:00
ついに、本日最後の宿場町「下鳥沢宿」に到着です!

下鳥沢宿の街道筋は、屋根やひさしが大きくせり出した古い構えの家が特徴的。旅情あふれる雰囲気が残っていて、旅の終着点としてふさわしい趣きです。

ブーちゃん
ブーちゃん

下鳥沢宿
本陣1軒、脇本陣2軒、旅籠11軒、問屋1軒があったんだブ。上鳥沢宿と隣接する合宿で人馬継立や問屋役なんかは半月交替で行われていたんだブ。


奥の高台に建っているのは「福地八幡神社」です。
創建は800年代後半と古い歴史のある神社です。

江戸日本橋から二十二里目「鳥沢一里塚」

そして、敷地の間にポツリと立つ木の角柱が、日本橋から二十二里目の「鳥沢一里塚跡」!日本橋から二十二里(約86.5km)です。
未だ甲州まだ甲州街道の全行程の半分にも満たないことを考えると、改めてこの旅の長さを実感します。全行程の半分に満たず…長い旅です。

17:15
鳥沢駅に到着しました!予定より遅れましたが、無事に本日の到着地点に辿り着きました。

甲州街道4日目 まとめ

今回の野田尻宿から下鳥沢宿への道のりは、美しい宿場町の風情と、アップダウンの激しい山道が混在する、体力勝負の区間でした。

このエリアの方々は宿場町の意識が高く、旅の途中でたくさんの方々が声をかけてくれました。地元の歴史について話してくれるおじさんもおり、貴重な話を聞くことができました。
また、他の地域と比べて甲州街道の案内板が多く設置されており、大いに助かりました。地元の人々との交流は歩き旅の醍醐味であり、疲れも癒されました。

みどころ

ブーちゃん
ブーちゃん
  • 各街道筋にはしっかりと風情が残っている。
  • 自然が豊かで開放的な雰囲気を楽しむことができる。
  • 山沿いのの道からは開けた景色を眺めることができる。
    (富士三十六景のひとつ「甲州街道犬目峠」は犬目宿)
  • 塚の形をしっかりとどめている「恋塚の一里塚」。
    (山梨県指定文化財)

エリアの特徴

ブー妻ちゃん
ブー妻ちゃん
  • 周囲は山。日の入りが早いので、時間に余裕をもった計画をする。
  • 上野原を過ぎるとルート周辺には食事処、休憩場所、コンビニが無くなる。
    飲食物の準備が必要。談合坂SAを計画に盛り込むのも〇。
  • 登山客に人気の地域。アップダウンが激しく、かなりの体力を使います。

上野原を過ぎると、ルート周辺にはほとんど食事処や休憩場所、コンビニがないので、食料や飲み物を準備しておく必要があります。談合坂SAはルート付近にありますので、計画に取り入れるのも良いと思います。
中央線から離れた道が続くので、途中で離脱がしにくいエリアです。
上野原駅~鳥沢駅まで歩き切れる計画を立てるのが良いと思います。

今日のウォーキング

4日目の記録です。アップダウンが激しい1日でした。

歩数:46,618歩

距離:31.35km(甲州街道のみ:22.0km)

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