こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道の歩き旅1日目の3回目です。
1日目の締めくくりは、布田五ヶ宿を通り抜け、初日のゴール「府中宿」へ。仙川から滝坂旧道を経て、国領宿や布田宿といったかつての宿場町を巡りました。道中では、布田のお不動さまとして親しまれる調布不動尊や、奈良時代創建の名刹・深大寺に立ち寄り、さらに小島の一里塚や近藤勇ゆかりの史跡にも出会います。旅の終盤には武蔵国府八幡宮に参拝し、江戸日本橋から数えて9番目の府中宿に到達。
街道旅の初日。歩きのペースも分からず、がむしゃらに歩いてしまい疲労困憊でしたが、1日で40km超を歩き切った達成感とともに、江戸の旅人気分を味わえる道中となりました。
甲州街道の旅 1日目-3
布田五ヶ宿への道中
再び20号と合流すると、車の通りもまた一気に増えます。
本日の到達目標となっている府中まであと約10km。まだまだ先は長いです。
15:00
仙川駅を過ぎ甲州街道沿いをあるいていくと「キューピー仙川キューポート」が見えてきました。
ここではキユーピーマヨネーズの工場見学ができるようです。

キューピー仙川キューポートを通り過ぎてすぐ、斜め右の下り坂へ繋がる道が旧甲州街道になります。
道に入る手前に、民家の玄関前に「滝坂旧道」「馬宿 川口屋」と刻まれた史跡碑がありました。
滝坂の頂上にある川口家は今も滝坂旧道への分岐点に残されていて、現在も人々の目印となっています。

「70年前の滝坂」という案内板がありました。


滝坂は、今では昔の面影がほとんど残っていないブ。かつては商店が並び、戦前までは武蔵野の風景が残る静かな農村だったんだブ。時代とともに変わるのは自然なことだけど、過去と現在をつないで、新しい文化や価値を未来へ伝えていくことも大事ブね!
少し膝が痛くなってきて、疲れも見え始めてきました。お腹も空いてきたので、道沿いにあったマクドナルドで一休みです。休みたいときに休める場所がすぐに出てくる都会は便利ですね。
疲れた我々はほとんど会話もせず、つかの間の休憩をとり、また歩き始めます。
江戸日本橋から4~8番目の宿場町「布田五ケ宿」
16:00
「野川」に架かる馬橋を渡ると、いよいよ「布田五ヶ宿」に入ります。


江戸・日本橋から数えて、4番目から8番目の宿場だったんだブ。
それぞれ「国領宿、下布田宿、上布田宿、下石原宿、上石原宿」って呼ばれていて、5宿を総称して「布田五ケ宿」と呼ばれるんだブ。布田五ケ宿には本陣や脇本陣がなくって、旅籠も全部で9軒だけだったんだブ。
旧甲州街道は20号と離れ、この交差点を斜め左に入って行きます。

新道から外れると、車の騒音が減り、比較的静かで落ち着いた街並みになります。少し進んだ左手に「国領駅」があります。
「国領」という貫禄のある名前は、江戸時代に国司によって統治された国衙領(こくがりょう)であったことが由来と言われています。
次の駅の布田駅前交差点には「調布不動尊」があります。立派な冠木門が目を引きます。
不動堂には、成田山不動尊の分神が祀られ、布田のお不動さんとして近隣の人々にも信仰されています。

調布駅付近です。人が多くなってきました。調布と言えば、古寺の「深大寺」が有名です。
奈良時代に創設されたこの寺は、深大寺そばなどの名物でも知られています。また、朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のロケ地としても有名で、街に行ったことがなくとも、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

深大寺は奈良時代の733年に創建された、浅草寺に次ぐ都内屈指の古刹なんだブ。国宝の白鳳仏や重要文化財の元三大師像など歴史的なお宝もたくさんあるブ。3月の深大寺だるま市は江戸時代から続くにぎやかな行事で人気だブ。参道には名物の深大寺そばや土産店が並び、都心から30分ほどで行ける日帰り散策にぴったりのスポットなんだブ。
駅前には大型のショッピング施設がありますが、懐かしさを感じさせる商店街も残っています。しっかりと共存できている街ですね。


江戸日本橋から六里目「小島の一里塚」
16:30
調布駅を通り過ぎて500mほど進むと「小島の一里塚跡」に到着です。
江戸日本橋から6里目(24km)です。碑を残していてくれるのはありがたいですね。

1日徒歩で歩く距離としては未知の領域に入ります。脚にもかなり疲れが溜まってきて、妻の言葉数もかなり少なくなってきました。実際に歩いてみないと、自分たちにあった適切なペースが分かりませんね。
調布市内の民家の門先等に「新選組局長近藤勇」ののぼりがたくさん立っていました。
調布は「近藤勇」の生誕の地でもあるんです。
中央自動車道と交差する少し手前の西光寺には、門前に近藤勇の座像がありました。


17:15
京王線飛田給駅を通り過ぎて、ようやく府中市に入りました。
府中市街まであと5km。疲れ切った我々にとっては辿り着けるかどうか不安にもなる距離です。

江戸日本橋から七里目「恒久一里塚」
17:45
飛田給駅から約2.5km進んだ、旧甲州街道から少し離れた場所に「恒久一里塚跡」がありました。
江戸日本橋から7里(28km)です。
左にある標柱に記された「しながわ道」は、東海道から府中にあった武蔵国府に通じる脇街道で、甲州街道の一部だったようです。

「東府中駅」を過ぎて、京王線を横断します。
かなり日が沈んでしまいました。あともう少しで今日の目標地点です。あぁ膝が痛い…

武蔵国府八幡宮
18:00
「武蔵国府八幡宮」参道です。奥の方まで細長く続いています。
参道の途中で「京王競馬場線」が横切り、その先に拝殿がある特徴のある神社です。


大國魂神社の境外末社で奈良時代の聖武天皇の時代にできたんだって。主祭神は応神天皇なんだブ。境内には、昔の甲州街道に向かって立つ一の鳥居や、大國魂神社から移された神門なんかもあるんだブ。
江戸日本橋より9番目の宿場町「府中宿」
「競馬場正門通り」です。
府中といえば、有名なのが「東京競馬場」ですね。週末になると、周辺の交通機関は競馬ファンで混雑します。中には庭園があったり、食事ができたりと、競馬ファンならずとも快適に楽しめる、綺麗に管理されている施設なんです。


府中宿は八王子宿に次いで、甲州街道で2番目にでかい宿場なんだブ。
本陣が1軒、脇本陣が2軒、旅籠が38軒あったんだブ。商家もいっぱいで、生糸を扱うお店がずらりと連なっていたんだブ。
18:15
そしてついに、本日目標地点のの「府中大國魂神社」に到着です!
足が疲労しすぎて自分の足ではない感覚ですが、ここまでたどり着けたことに感動です。

甲州街道1日目 まとめ
この長距離ウォーキングは、これまでにない経験となりました。晴天に恵まれた今回の旅では、歩き旅における天候の重要性を痛感しました。天気の変化に対応できるよう、適切な装備を整えることが大切です。
初日から歴史を感じながらの充実した街道歩きとなりました。約41kmという長距離を歩き抜いたことで、体力的には厳しい一日でしたが、それ以上に街道が紡ぐ物語と出会えたことが大きな収穫です。次回からは2日目、府中宿を出発し、さらに続く甲州街道の魅力を探訪していきます。
みどころ

- 日本国道路原標(日本橋)
- 皇居とその周辺の建物・文化財等
- 一里塚・本陣跡等
エリアの特徴

- ほぼ平坦な道。
- 食事・休憩をする場所は豊富。
- 京王線が並走している。
いつでも旅を中断できる。無理の無い計画を。
今日のウォーキング
1日の歩数、距離共に記録大幅更新です。
到着点につく頃には、夫婦共にまともに歩くことができませんでした。歩きすぎも身体に良くなさそうですね。一日に歩く距離の上限を決めておくのが良さそうです。
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