こんにちは。ぶ~ちゃんです。
箱根の険しい峠を越え、たどり着いた伊豆の玄関口・三島。
今回の舞台は、三島宿の歴史薫る街道です。富士山の伏流水が育む豊かな自然と、江戸時代から続く宿場町の面影。そして、香ばしい匂いがたまらない絶品うなぎや、日本一のご当地パンなど、美味しい物語がギュッと詰まった区間です。水のせせらぎに耳を傾けながら、江戸時代の旅人になった気分で一緒に歩いてみませんか?
9日目-1
水の都・三島宿を歩く
江戸時代、伊豆国最大の宿場町として栄えた三島宿。今も街のあちこちに、当時の面影がひっそりと、しかし力強く息づいています。三島の街を歩いていると、いたるところで富士山の雪解け水が湧き出ていることに気づきます。「平成の名水百選」にも選ばれた源兵衛川をはじめ、この清らかな水こそが三島の歴史と文化の源泉です。
まずは、三島駅から前回旅を終えた地点へと向かう道中にある、見逃せない史跡をご紹介しましょう。

楽寿園(楽寿館)
三島駅のすぐそばに広がる「楽寿園」。豊かな緑の中に建つ楽寿館は、明治時代に小松宮彰仁親王の別邸として建てられました。驚くべきは、富士山の溶岩(三島溶岩流)の上に建つ数奇屋造りの建築美です。富士山の湧水群という自然環境と見事に融合しており、極めて希少な文化財となっています。

長円寺
歴史好きなら見逃せないのがここ、長円寺。実はここにある立派な「赤門」は、世古本陣から移築されたものなんです。門の前に立つと、かつてのお殿様がここを通ったのだという実感が湧いてきます。

圓明寺
こちらの円明寺の山門もまた、三島宿にあった樋口本陣の表門を再利用した歴史的な建造物です。静かな境内を歩くと、亡くなった主人を慕い続けたという「孝行犬の墓」があります。当時の人々と動物の深い絆を感じさせるエピソードに、思わず足が止まりました。



日本橋から十一番目の宿場町「三島宿」
ここから一度三島大社の前を通りすぎ、「薬師院」からいよいよ今回の本格的な東海道歩きのスタートです。
薬師院
弘法大師ゆかりの「腰掛石」が残る薬師院。大師が長旅の途中にここで休息を取ったという伝説があります。「私も少し腰を下ろして休みたい……」と激しく惹かれましたが、さすがに畏れ多いので心の中でそっと記念撮影。



三嶋大社
源頼朝が源氏再興を祈願したことで知られる、伊豆国一宮。重厚な構えの総門をくぐると、ピンと張り詰めた神聖な空気に包まれます。歴史・建築・自然の三要素が極めて高い水準で融合した神社です。現在は三島市の文化的象徴として、信仰の場のみならず観光の重要拠点としての役割を担っています。勝負運の神様としても名高いこの場所で、これからの旅の安全をしっかりとお祈りします。



食彩あら川 丸平
三嶋大社を後にして、「大社町西」の交差点を渡ったところに、風情ある建物が現れます。明治初期の商家の趣を今に伝える貴重な国の登録有形文化財「丸平」です。現在は「食彩あら川 丸平」として活用されています。

問屋場跡
三島の「問屋場跡」は、江戸時代の東海道において物流と通信を統括した最重要拠点の跡地です。現在は三島中央郵便局の敷地となっており、石碑がその歴史を静かに伝えています。
現代でも手紙や荷物を扱う郵便局になっているという偶然(必然?)に、歴史のロマンを感じます。


世古本陣址
その先を歩いていると、パン店「グルッペ」の軒先に「世古本陣址」の碑が立っていました。宿場の中央付近に位置する世古本陣は、かつて大名や公家が泊まった最高級の宿。幕末にはアメリカ総領事ハリスもここに宿泊したといいます。長円寺に移築された「赤門」があったのもここです。


そして、この歴史的地点に立つ「グルッペ」は、ただのパン屋さんではありません。現代の三島ブランド「みしまコロッケぱん」を発信する象徴的なベーカリーなのです。2012年の「第3回全国ご当地バーガーグランプリ」で見事日本一に輝いた逸品!


しっとりもっちもち!中のコロッケはサックサクで、食感の鮮烈なコントラストにほっぺが落ちそうだブ〜!
手掘り・自然乾燥された三島馬鈴薯の「お芋の甘み」が口いっぱいにホクホク広がるブ!ボリューム満点なのに油っぽさが全然なくて、ペロリと完食できちゃう軽やかさだブ!毎日食べたいくらい最高だブ〜!
樋口本陣跡
世古本陣のちょうど向かい側にあるのが、もう一つの本陣であった樋口本陣跡です。二つの巨大な本陣が通りを挟んで向かい合って並んでいたという光景は、三島宿がいかに交通の要衝として栄え、賑わっていたかを物語っています。こちらの表門は、前述の圓明寺に移築されています。


蓮馨寺(れんけいじ)
「いざともに 穂麦くらわん 草枕」。住職が松尾芭蕉の弟子であった縁で建てられた、芭蕉の句碑が残る蓮馨寺。また、大工の神様として信仰される「差し金」を手にした聖徳太子像も祀られています。



源兵衛川・白旗橋(駿豆五色橋)
富士の湧水がとうとうと音を立てて流れる源兵衛川。ここに架かる白旗橋は、かつて「五色橋」と呼ばれた名橋の一つです。

三石神社
川沿いを少し進むと三石神社があります。境内には江戸時代に時刻を告げていた「時の鐘」があります。かつての旅人たちは、この鐘の音を聞いて草鞋を締め直し、次の宿場へと向かったのでしょう。

三島グルメの王様!五感を揺さぶる「うなぎ」の誘惑
三島を歩いていて絶対に外せないのが「うなぎ」です。お昼時になると、街のあちこちからタレの香ばしい匂いが漂ってきます。これはもう、歩き続ける旅人の胃袋への挑戦状です。
妻も「私の『うなぎ検知センサー』が反応してる!」と目を輝かせていました。彼女の食に対する執念(というか鼻の良さ)は、もはや源頼朝の戦術眼を超えているかもしれません……。
ここまでの道中にもたくさんのうなぎ屋さんがありましたよ。




昔、三島のうなぎは三嶋大社の「神さまのお使い」として大切にされていたから、食べるのがダメだったんだブ。でも、明治時代にその決まりがなくなって、みんなで食べられるようになったんだブ!
富士山のきれいなお水で「自分磨き」をして泥臭さを消す職人技と、神聖な歴史が組み合わさって、今のうなぎ文化が生まれたんだブ。神さまのお使いがみんなのごちそうになったんだブ。
うなぎ 桜家
安政3年創業、行列が絶えない超有名店「桜家」。この日も平日で開店前だというのに、すでに多くの人が行列をつくっていました。老舗の風格と、食欲をそそる香りが周囲一帯を包み込んでいます。

うなぎ いけだ
香りだけでは腹は満たせません。せっかく三島にきたのだからと、私たちもうなぎを食べていくことに。こちらも地元で深く愛される名店「うなぎ いけだ」。開店直前ですでに行列ができていました。




丁寧に焼かれた鰻は、皮目がパリッと香ばしくて、身は驚くほどふっくら、お口の中でとろけるブ〜!
まさに至福のご褒美タイムだブ。こんなにクオリティが高いのにリーズナブルだなんて、コスパ最強すぎて感動だブ!さらに、ポリポリと小気味良い音を立てる「骨唐揚げ」まで食べちゃったんだブ?香ばしさが後を引くから、キンキンに冷えたビールも頼めば最高のペアリングだったブね。
旅の途中に贅沢すぎたブね。
旅の終わりに:歩いた距離は、歴史との対話
富士山の恵みである清らかな水と歴史、そして食欲をそそる絶品グルメがぎっしり詰まっていました。
次回は三島を抜け、いよいよ沼津宿へと向かいます!頼朝・義経の対面石など、歴史のドラマが待っています。それでは、次回の街道歩きでお会いしましょう。
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