こんにちは。ぶ～ちゃんです。
15年間共に過ごした愛車を手放す決断は、誰にとっても簡単なことではありませんよね。本記事では、筆者が愛車との思い出を振り返りながら、都内への転居や生活環境の変化をきっかけに、車の必要性を見直し、維持費や安全性を考慮したうえで手放す決断に至るまでの過程を綴っています。
車を手放すか迷っている方、車なしの生活に興味がある方にとって、リアルな体験談として参考になる内容です。
愛車との15年間の旅 ～出会いと別れ～
一目惚れの出会い
2008年に新車で購入して以来、15年間乗り続けてきた愛車。
それ以前に乗っていたのは、入社と同時に購入した10年落ちの中古車でした。当時は通勤用に必要だったこともあり、ゆっくり選ぶ余裕もなく、妥協して選んだ車です。
毎日の通勤でそれなりの距離を走ることになり、その車は7～8年ほど使いました。そして「そろそろ、自分が本当に乗りたい車にしよう」と思い始めた頃、ちょうどSUVが人気になっていて、現在の愛車に一目惚れ。
「次に買うなら絶対これだ！」と、まだ購入もしていないのに乗る自分を想像してワクワクしていたのを覚えています。購入前の“考えている時間”って、一番楽しい時間かもしれませんね。
思いがけない購入の決断
ある休日、ふらっとディーラーに立ち寄り、新車の見積もりを出してもらいました。リーマンショックの影響で景気が低迷していた時期で、ちょうど決算期ということもあり、ディーラーの店員さんもやや元気がない様子。
見積もりを見てため息をつき、「また改めて来ます」と帰ろうとしたそのとき、「今日決めてくれればお安くします！」と声をかけられました。
とはいえ、私は数千円の買い物でも迷って結局買わないこともあるタイプ。そんな私が、数百万の車をその場で決めるなんて無理な話です。「ムリムリ！」と何度も言いましたが、店長やエリアマネージャーまで登場して猛プッシュ。ついには、前向きに検討せざるを得ない流れに……。
正直、買う気もなかったのに、短時間で高額な買い物の判断を迫られる状況に痺れました。
結果的には、「これくらいの価格なら買いますよ」と冗談半分で伝えた破格の条件をディーラーが呑んでくれたことで購入を決断。まさに、縁と勢いの買い物でした。
約2週間後に納車され、初めて乗ったときは夢見心地で、まるで自分の車ではないような感覚でした。
あれから15年――。ディーラーの方々に、良いパートナーとの出会いを作ってくれたこと、今でも感謝しています。
愛車と共に過ごした日々
昔は公共交通機関があまり充実していない地域で生活していたので、出かけるときはいつでも車が必要でした。
車を購入したのは妻との出会いよりも前。
妻との歴史はこの車がずっと見守ってきてくれたことになります。
妻には「この車に乗っていなかったら、結婚していなかったよ」と、本気か冗談かわからないトーンで言われることがあります。
私の誕生日に車で出かけようとしたところ、バッテリー切れになって動かなくなったこともありました。（意地悪な）サプライズでお祝いしてくれたんでしょうかね。
大きな故障も事故もなく、いつも静かで快適な空間を提供してくれた愛車は、まるで優しく見守ってくれる存在のようでした。
環境の変化と車の使用頻度の減少 －都内生活で気づいた“車がなくても困らない”現実－
転職をきっかけに都内に引越し、さらに住まいも購入。生活環境が一変しました。
公共交通機関が充実し、近所でほとんどの買い物が済むようになった今、車が必要な場面は激減。健康を意識するようになり、徒歩移動も増えました。
その結果、年間の走行距離はたったの1,500キロ程度。しかもその多くは実家への帰省時のみ。気がつけば、月に数回乗るかどうかという状況に。
7回目（15年目）の車検前に考えたこと
そして、7回目の車検の案内が届きました。
「ほとんど乗っていない」と言っても、車検や税金は回避できません。
前回（13年目）の車検では、交換が必要な部品はあったものの、大きな出費はありませんでした。しかし、安全機能やドライブレコーダーが未搭載だったため、「次は新しい車を検討しようか」と話していました。
しかし、結論が出ないまま2年が過ぎてしまい、再び車検のタイミングが。
見積もりを取ってみると、交換を勧められる部品が多数あり、「乗らなくても劣化するんだな」と実感しました。
この時点で再び、「車検を通して乗り続けるか」「買い替えるか」「手放すか」という悩みが始まったのです。
愛車を乗り続けるか？手放すか？ －家族の一員だった車との決別に向き合う－
たくさんの思い出を共有してきた愛車は、もはや「家族」のような存在でした。
乗る機会が少なくなっていたとはいえ、いざ手放すことを考えると「まだ持っていたい」という気持ちが湧いてきました。
まずは、現状を冷静に整理し、「車を持ち続ける意味」を見直すことにしました。
車を所有するメリット・デメリット
車所有のメリットを挙げると色々出てきてしまうので、自分の環境におけるマイカーを持つ意味を考えて、メリット・デメリットの整理をしてみました。
車を所有し続けるメリット
時間、天気を気にせずいつでも移動ができる
緊急時の移動手段と読み替えても良いかもしれません。
有事の際には時間を気にせずすぐに出発できますし、悪天候時でも影響を受けずに、快適な空間を維持したまま目的地まで辿り着くことができます。
大きな荷物を持ち運べる
実家に帰省するときなど、着替えやお土産などの荷物の他、使うか使わないか分からないような物でもあまり考えず、ボンボン車に投げ込んで移動することができます。
DIY等で大きめの木材を購入したり、家具や植木を買ったりする場合にも非常に助かりました。
レアケースですが、引越し等の時にも活躍してくれました。
手に持って運ぶにはかさばるような荷物でも、車に積んでしまえば楽に運ぶことができます。
車を所有し続けるデメリット
出費が多い
購入時の車両代はもちろん、保険料や税金、車検、安全に乗り続けるためのメンテナンス等、全く走っていなくても所有しているだけで発生する費用があります。
私の環境において、車を所有での出費をざっと計算したところ、年間30万円程度の費用が発生していました。
今後、250万円の新車に乗り換えるなど想定した場合は、年間60万円程度の費用が発生することになります。
交通事故のリスク
車は人を遠くに早く運ぶための便利な乗り物ですが反面、一瞬の油断で人生を変えてしまうような凶器に変わってしまうのも車です。
社会人になって10年以上車通勤をしていました。都内に移住して移動手段が変わった時感じたのが、車運転の危険性です。車の運転は交通事故のリスクと常に対面しているということです。
現代では、日進月歩で新しい安全装置や機能が開発され組み込まれて、安全性能が飛躍的に高まっていっていますが「絶対的な安全」が確保している訳ではありません。
また、安全運転のために常に危険予測を行っていて集中していて、色んな筋肉や神経を使っていて疲労したり、言うまでもなく、外の景色をゆっくりと眺めている余裕もないです。
メリット・デメリットを整理することで自分にとっての「車に乗る意味」が明確になりました。
車を手放した生活はどのようになってしまうのでしょうか。次回詳しく説明したいと思います。
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