甲州街道歩き旅！2日目③「八王子宿」

こんにちは。ぶ～ちゃんです。

甲州街道の歩き旅2日目の3回目です。

前回歩いた「日野宿」の余韻を胸に、いよいよ賑わいの中心地「八王子宿」へと向かいます。

日野一里塚や新町竹の鼻一里塚跡など、江戸時代の面影を残す史跡を巡りながら、八王子宿の賑わいや千人同心の歴史に触れることができます。また、武蔵御陵墓地や高尾山への道標など、歩くことでしか味わえない発見と感動が待っています。

歴史と現代が融合した八王子を歩きながら、その多彩な魅力をぜひ味わってみてください。

甲州街道の旅　2日目-3

八王子宿への道中

14:00
前回訪れた日野の坂下地蔵堂を出発し、線路沿いを進みます。旧甲州街道は、緩やかに足に負担をかける坂道が続くもの。歩き出しの体には少しキツイな…なんて思いながら700mほど登ったところで、ルートから外れていることに気付きました（汗）。
旧甲州街道の正しいルートは「日野駅付近の中央線のガードをくぐる」ことです。

少し遠回りになりましたが、何とか旧甲州街道に戻ることができました。新道と合流すると、すぐ目の前に「日野自動車」の広大な敷地が見えてきます。大きな工場沿いを歩きながら、「ここから八王子が近くなるんだ」と、自然と気持ちが高まります。

江戸日本橋から十里目「日野一里塚」

14:30
「日野一里塚跡」の案内板です！10里目（40km）地点に到達しました。
案内板は、日野自動車の敷地の片隅にひっそりと立っていますが、この場所が江戸と京を結ぶ重要な道程の一部だったことを静かに教えてくれます。

一里塚公園

一里塚跡の近くには、その名も「一里塚公園」が。小さな公園ですが、歴史の節目を記念するように設けられており、しばし立ち寄って休憩するのにぴったりです。この公園を過ぎると、いよいよ道は八王子市へと入ります。

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「高尾まで残り8km」。数字だけ見れば「あと少し」ですが、連日のウォーキングによる体の疲労は隠せません。じわりじわりと筋肉の疲労感が増し、足取りが重くなってくるのを感じます。

大和田橋　焼夷弾跡

浅川に架かる大和田橋を渡ります。ここは、街道歩きとは少し異なる、近代の悲しい歴史を伝える場所。橋の欄干には、八王子空襲の際に投下された焼夷弾の跡が生々しく残されているんです。

弾痕は、保護のために透明の板で覆われており、その跡を確認できるようになっていましたが、ガラスが曇ってしまい、内部の様子はほとんど見ることができませんでした。

江戸日本橋から11番目の宿場町「八王子宿」

大和田橋を渡り終え、交差点で右折して北大通へ。この道こそ、江戸時代に甲州街道で十一番目の宿場町として栄えた「八王子宿」のエリアです。

江戸日本橋から十一里目「新町竹の鼻一里塚跡」

15:30
八王子宿の東の入口にあたる地点で、「新町竹の鼻の一里塚跡」に遭遇。日本橋から十一里目（約44km）の地点です。

公園の一角に位置する永福稲荷神社の境内には石像が建てられています。この石像は「八光山権五郎」と呼ばれる人物で、江戸時代の非常に力強い力士だったそうです。

市守大鳥神社

新町竹の鼻一里塚跡から南へ向かい、国道20号を西に進んだところに、「市守大鳥神社」があります。

15:45
八王子駅前です。商業施設が立ち並び、賑やかな雰囲気が広がっています。
府中大國魂神社を出発してから、ここまでの距離は約15kmです。

八王子駅前で賑わいの中心を歩いていると、昨日の疲れが溜まっていた膝がズキズキ…。これは休憩が必要！通り沿いのコンビニに立ち寄り、イートインスペースでしばらく足を休ませてもらいました。冷たいアイスコーヒーを飲みながら、足をマッサージ。つい「このままずっと休んでいたい…」という気持ちになりますが、それも旅の一部。体力低下を実感しつつも、街道を歩き続ける意志を奮い立たせます。

八日市宿跡

16:00
八王子駅前の賑わいを通り過ぎて200mほど進むと、「八日市宿跡」の標識が。昔も今も、このエリアが八王子の賑わいの中心だったことを教えてくれます。

店蔵がありました。当時の面影を残しています。

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16:30
追分町の交差点にある歩道橋から、高尾方面を眺めると、広がる風景が見渡せます。
高尾に続く道のりが一望でき、目的地がぐっと近く感じられます。あとは、この道をまっすぐ進むだけです。最後のひと踏ん張り！

歩道橋を降りたすぐ傍らに、「追分の道標」が立っています。この場所が、主要な街道である甲州街道と、陣馬山方面へ向かう陣馬街道が分かれる重要な分岐点だったことを示しています。

千人同心屋敷跡記念碑

交差点の近くには、「千人同心屋敷跡記念碑」がひっそりと建っています。

了法寺（萌え寺）

少し進むと了法寺があります。車と案内板が目立ったので立ち寄ってしまいました。
ここは昔「萌え寺」として話題になったお寺だったようです。

47km地点を通過し、追分からは景色が単調になってきます。イチョウ並木が続く長い直線。陽もだいぶ落ちてきて、周囲が徐々に薄暗くなってきました。

「右　高尾山道　麓マデ一里半　左　真覺寺　真覺寺マデ八丁右」と刻まれた道標です。

甲州街道の中間地点である甲府まで、残り87kmです。この旅はまだ2日目に過ぎず、始まったばかりであることを改めて実感します。

陽が落ちてきたせいでしょうか、車通りがかなり少なくなりました。
しばらくイチョウ並木の景色が続きます。長い直線です。

多摩御陵参道

17:40
多摩御陵参道に差し掛かります。この立派な参道を進むと、「武蔵御陵墓地（多摩御陵）」に辿り着きます。ここは、大正天皇、貞明皇后、昭和天皇、香淳皇后が眠る、都内唯一の皇室墓地。

「多摩御陵西」の信号を斜め右方向に進むルートが旧甲州街道になります。

分岐に案内板があります。新道から外れてコンビニの裏側の道を進みます。
その後、新道と再び合流し、500mほど進むと、本日の目標到着地である「高尾駅」に到着します。

高尾駅

18:00
高尾駅到着です。
「追分の道標」からここまで長い長いストレートでした。
ここまでの道のりを振り返ると、達成感とともに充実した気持ちが込み上げてきます。

足が疲労しきって、歩くのも大変な状態です…しっかりと足をマッサージして、リラックスする時間を持つことが大切ですね。今日も一日お疲れ様でした。

甲州街道2日目　まとめ

甲州街道2日目、八王子宿の賑わいと歴史の深さを感じながら、無事に高尾駅に到着できました！
疲労困憊ですが、それ以上に「歩き切った！」という満足感でいっぱいです。
歴史の道標を辿る街道歩きは、体力的な挑戦だけでなく、自分自身の内面と向き合う貴重な時間を与えてくれますね。次は、ついに高尾山の麓から、いよいよ山間へと足を踏み入れる「駒木野宿」方面を目指します。どんな絶景と歴史が待っているのか、今からワクワクしています！引き続き、ぶ～ちゃんの甲州街道旅にお付き合いいただけると嬉しいです。次回もお楽しみに！

今日のウォーキング

1日目よりは少ないですが、約48,000歩を計上しました。連日良くあるいています。
妻もだいぶ足に疲れが溜まってきているようですが、今のところ同じペースで進めています。