こんにちは。ぶ~ちゃんです。
甲州街道歩き旅9日目の3回目です。
ついにこの日の目標地点である「台ケ原宿」に足を踏み入れます。
北杜市白州町にあるこの宿場は、「日本の道100選」にも選ばれた屈指の景観を誇るエリア。
尾白川の清流を越え、謎多き古道を抜けた先には、江戸時代の面影を色濃く残す町並みが待っていました。
そして旅の楽しみといえば、やはりグルメ!今回は老舗酒蔵が手掛ける極上の「発酵ランチ」も堪能してきました。
歴史とグルメ、自然が織りなす甲州街道の魅力を詳しくお伝えします。
甲州街道の旅 9日目-3
台ケ原宿への道中
甲州街道 古道入口
午後2時。尾白川に架かる橋を渡りきると、現代の国道からふっと時が巻き戻るような場所が現れました。
「甲州街道 古道入口 はらぢみち」と刻まれた道標。その裏手には、草に覆われた細い道が続いています。ここが古道への入口です。

横山の道標
少し足を進めると「横山の道標」が見えてきます。
石仏の側面には「右かうふみち(甲府道)」「左はらぢ通」の文字。「はらぢ」とは「原路」のことだそう。古の旅人も、ここで進む道を確かめたのでしょうね。

未完のモニュメント・無銘の巨塔
さらに奥へ進むと、木立の中に異様な存在感を放つ「無銘の巨塔」が現れます。
ここに至るまでの階段は、韮崎から歩き通してきた足には少々堪えましたが、妻と一緒に何とか登り切りました。

目の前にあるのは、巨大な石の塊。
何も語らないその「無銘」の姿が、かえって見る者の想像力をかき立てます。木漏れ日の中で静かに佇む姿は、まるで現代アートのようでもありました。


無銘の巨塔
日蓮聖人の六百遠忌に向けて、なんと巨大な塔を作る計画があって「南無妙法蓮華経」という題目が刻まれる予定だったんだブ。尾白川対岸の中山から安山岩を石切り・研磨して十数年もの歳月をかけてここに運んだんだブ。でもね、資金難で釜無川が渡れず、この場所には石塔だけが残されちゃったんだブ。
尾白川沿いの「はらぢみち」は、夏場には草が生い茂り、歩くのに苦労することもあるそうです。
それでも、時折開ける景色は爽快で、大自然を間近に感じられるのが古道歩きの醍醐味です。



日本橋から40番目の宿場町「台ケ原宿」
午後2時15分。「はらぢみち」を抜け、国道20号を横断すると、空気感が一変しました。
ここが日本橋から40番目の宿場町、「台ケ原宿」です。

歴史の重みを感じさせる静かな町並みが一直線に伸びています。


酒蔵直営・レストラン臺眠(だいみん)での発酵ランチ
宿場見学もそこそこに、まずは空腹を満たすべくお目当てのお店へ急ぎます。
午後2時半、滑り込みで到着したのは「レストラン臺眠(だいみん)」。
ここは、台ケ原宿を代表する老舗酒蔵『七賢(山梨銘醸)』が営む直営レストランです。

ランチ営業は15時まで(ラストオーダーは要確認)。店内は遅い時間にもかかわらず多くの客で賑わっており、人気のほどが伺えます。古民家風の落ち着いた内装で、歩き疲れた体がほっと安らぐ空間です。





鮭の麹づけ定食と麦とろ定食
今回は夕食の時間も考慮して、体に優しそうな定食をオーダーしました。注文したのは「鮭の麹づけ定食」と「麦とろ定食」です。
「鮭の麹づけ定食」は、鮭の糀づけをメインに、麦ごはん、厚焼き卵、おから、旬野菜、田舎汁、漬物、そして酒粕の寒天寄せが付いています。湯気が立ち上る料理からは食欲をそそる香りが漂い、特に鮭は糀の香りと程よい塩味が麦ごはんと絶妙にマッチしていました。空腹の中、ようやくありつけた食事は格別で、箸が止まらないほどのおいしさでした。
このメニューは、どの料理にも酒造りで培った「発酵の技」が駆使されており、食材の魅力を最大限に引き出しています。こだわりの料理だけに、その美味しさは確かです。体にも優しい料理で、食欲を刺激しながらも健康に気を配った一品でしたよ。



レストラン臺眠
老舗の酒造『七賢』が営む『レストラン臺眠(だいみん)』なんだブ。古民家風の一軒家の2階にあるんだブ。そしてな、酒蔵直営のレストランで、白州の自然のめぐみを生かした旬のメニューが用意されているんだブ。蔵元ならではの食事ってのが、なんとも魅力的で人気が集まっているんだブ。
看板メニューの「臺眠ビーフ(牛スネ肉の地酒煮込み)」も有名なんだブ。
台ケ原本陣跡
午後3時15分。お腹も心も満たされ、いよいよ本格的に宿場町散策です。
宿場の入口付近には「台ケ原本陣跡」の石碑と、立派な常夜灯が並んでいます。かつては本陣、脇本陣に加え、14軒もの旅籠が軒を連ねていたという台ケ原宿。往時の宿場の賑わいを感じさせます。



台ケ原宿
本陣、脇本陣、14軒もの旅籠がずらりと並ぶんだブ。宿場町として大賑わいしていたんだブ。
今でも昔ながらの古い民家や蔵があって、情緒ある酒蔵や和菓子屋もあるんだブ。この場所が『日本の道百選』にも選ばれているんだブ。
日本の道100選顕彰碑
本陣跡のすぐ近くには、「日本の道100選」の顕彰碑があります。
昭和61年に選定されたこの道は、単に古いだけでなく、現在もその景観が地域の人々によって美しく守られていることが素晴らしい点です。裏手には「郷倉跡」や「高札場跡」もあり、見どころが尽きません。


山梨銘醸 七賢(しちけん)の歴史と建築
その隣にあるのが、台ケ原の中でも特に目を引く建物「山梨銘醸 七賢」です。
老舗酒造。圧倒的な雰囲気と存在感です。


七賢
江戸寛延3年、1750年にできた歴史ある蔵元なんだブ!白州の水がすごく良かったから、それに感動してお酒を作り始めたんだブ。
甲斐駒ケ岳の伏流水で仕込んだお酒は、信州高遠城主・内藤駿河守から「竹林の七賢人」の欄間にちなんで「七賢」と名付けられたんだブ。「竹林の七賢人」ってのは、三国時代に世の中のおかしさに嘆いた7人の賢者が竹林で酒を飲み交わし、琴を弾き、浮世を離れて深い話をしたっていう故事なんだブ。
外観だけでなく、店内にも歴史を感じる空間が広がっており、七賢のお酒の販売はもちろん、カフェが併設されていたりと蔵を存分に楽しめる内装になっていました。
事前に予約をしておけば「行在所・伝奏蔵」や「醸造蔵見学」もできるようです。より深く七賢の歴史に触れることができるんですね。
先ほど食事をした「レストラン臺眠」も七賢直営のお店です。




御宿場印「台ケ原宿」を手に入れた!
七賢のショップで御宿場印「台ケ原宿」を入手しました。
この界隈では「金精軒」でも購入することが可能です。
街道沿いで購入できるのはうれしいですね。

場所 :七賢
営業時間:午前9時~午後5時
休業日 :年始
場所 :金精軒
営業時間:午前9時~午後5時
休業日 :木曜・元旦
韮崎から長い道のりを経て、ついに台ケ原宿の中心部まで辿り着きました。 尾白川の自然、無銘の巨塔のミステリー、臺眠での絶品ランチ、そして七賢の歴史的空間。 台ケ原宿は、ただ通り過ぎるにはもったいない、五感をフルに使って味わうべき名宿場でした。
次回は、七賢の向かいにあるもう一つの名店「金精軒」や、さらに奥深い宿場の魅力に迫ります。あの有名な「信玄餅」のルーツにも出会えるかもしれません。どうぞお楽しみに!
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