こんにちは。ぶ~ちゃんです。
前回、パワースポット大國魂神社や歴史ロマンあふれる府中宿をたっぷり堪能しました。今回目指すのは、新選組のふるさととして知られる日野宿です!
副長・土方歳三や六番隊組長・井上源三郎ら、幕末の志士たちが剣術を磨いたこの地には、歴史の熱い息吹が色濃く残っています。甲州街道を歩きながら、彼らの青春の足跡を辿る旅は、歴史ファンならずとも胸が熱くなること間違いなし!さあ、多摩川を渡り、志士たちが駆け抜けた日野宿の散策を始めましょう。彼らが歩いた道には、どんなドラマが隠されているのでしょうか?
甲州街道の旅 2日目-2
多摩川を越えて日野市へ!
12:30
お昼休憩を終え、再び甲州街道の旅路へ!立川市内の道筋は少々複雑ですが、旧街道の案内板を見逃さないよう注意深く進みます。


大きな体育館の脇を流れる「根川緑道」は、緑豊かで心が安らぐ空間です。立川段丘の崖線から湧き出る水を集めたという小川は、水がとても澄んでいてきれいですね。


日野の渡し場跡
新奥多摩街道を横切って多摩川方面へ進むと、かつての「日野の渡し場跡」にたどり着きます。
江戸時代、幕府は防衛上の理由から多摩川に橋を架けることを禁じていたため、旅人たちは渡し船で川を渡っていました。今は日野橋が立っていますが、かつてはここで船を待つ人々の賑わいがあったのでしょう。日野橋の完成に伴い、この渡しは廃止されました。

多摩川の土手に出ると、モノレールが走る「立日橋(たちひばし)」が目の前に現れます。この橋が、立川市と日野市を結ぶ境界線。いよいよ日野市へと足を踏み入れます!モノレールの橋梁と景色が一体となって、独特な風景が広がっていますね。

立日橋から望む雄大な富士山
橋の途中、視界が開けた河川敷の向こうに、街灯の右側に富士山がスッキリと姿を見せてくれました!雄大な山の姿を遠望できるこの景色は、街道歩きならではの特典です。これからもっと富士山が近くに見える場所まで歩いていくと思うと、期待が膨らみますね。

江戸日本橋から10番目の宿場町「日野宿」
13:00
橋を渡り終えて日野市に入ります。
左側の土手を少し進むと、「日野渡船場跡」の案内板が見つかりました。
残念ながらその形跡が残っていないようです。当時の情景を思い浮かべながら、歴史の名残を感じることができる場所ではありますが、やはり時間の経過を実感しますね。


日野市はやはり「新選組」推しですね。幕末ファンには欠かせない場所であり、新選組の歴史が色濃く残る地域です。


日野宿は本陣と脇本陣がそれぞれ1軒、旅籠も20軒程度だったんだブ。
西には道中で一番大きな宿場の横山宿(八王子)、東には2番目にでっかい府中宿があって、ほかの宿場に比べて旅籠や本陣の数はそんなに多くなかったんだブ。
日野の街には歴史に関する案内板が至る所に掲示されています。これらの案内板を見ながら歩くことで、地域の歴史を深く理解することができますね。


旧日野銀行(有山家店蔵)
街道沿いに建つ「旧日野銀行(有山家店蔵)」は、重厚な外観が歴史を感じさせる建物です。残念ながら内部見学はできませんが、明治・大正期の趣を今に伝えています。

日野宿を歩いていると、「高幡不動道標」が見つかりました。この道標に従ってまっすぐ30分ほど歩くと、高幡不動尊に到着します。


高幡不動尊はなんと約1,100年以上もの長い歴史を持っていて、千葉県の成田山新勝寺とともに関東三大不動って呼ばれてるんだブ。2万点近くもの大事な文化財が収蔵されてるブ。丈六不動三尊や室町時代の仁王門なんかは、重要文化財に指定されてるブ。それから、新選組の土方歳三の菩提寺なんだブ。境内には歳三の銅像や、近藤勇・土方歳三の功績を称える石碑もあるブ。
都内に現存する唯一の本陣「日野宿本陣跡」
13:30
日野宿散策のハイライト、「日野宿本陣跡」に到着しました!ここは、都内に現存する唯一の本陣であり、その歴史的価値は計り知れません。
特に、この敷地内にはかつて、土方歳三の義兄、佐藤彦五郎の道場があり、近藤勇や土方歳三、沖田総司、井上源三郎といった後の新選組の主要メンバーたちが、若き日に剣術の腕を磨いた場所なのです。
立派で威厳のある門構えは、当時の格式の高さを物語っています。建物は当時の姿のまま保存されており、内部が公開されています。残念ながらこの日は休館日で内部の見学は叶いませんでしたが、次回は必ず内部を見学し、志士たちの熱気が残る道場の空気を肌で感じたいと思います!




日野八坂神社
日野宿本陣跡から日野駅方面へ進むと、「日野八坂神社」があります。
この神社には、新選組が身につけていた剣術流派である「天然理心流」の奉納額(レプリカ)が掲げられています。後の新選組局長・近藤勇や、沖田総司、井上源三郎ら天然理心流の門人たちが剣術の上達を願って奉納したのでしょうか。
5月の「ひの新選組まつり」や9月の例大祭の際に、本殿の彫刻とともに特別公開されることがありますそうです。


土方歳三デザインマンホール
13:45
日野駅前で見つけたのは、2019年に土方歳三の没後150年を記念して作られたという、デザインマンホール!新選組と土方歳三への地域の深い愛が、こんな素敵な形で表現されているのですね。思わず写真を撮ってしまいました。

宝泉寺(井上源三郎の墓)
街道から少し入った場所にある「宝泉寺」には、新選組六番隊組長・井上源三郎のお墓があります。

坂道を上がった先に佇む「坂下地蔵堂」。ここは、かつて日野宿の西口にあたる場所だったと言われています。

多摩川を渡り、新選組の熱い歴史が息づく日野宿を堪能しました。都内唯一の日野宿本陣跡、高幡不動尊へと続く道標、そして街中に残る志士たちの足跡は、私たち旅人に強烈なエネルギーを与えてくれました。
ここまでで、2日目の予定行程の約半分。現在地から、目標の八王子宿(横山宿)までは、あと約12kmの道のりです。
この日野宿で感じた新選組の熱い魂を胸に、いよいよ次なる巨大宿場町「八王子宿」へと向かいます。
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