こんにちは。ぶ~ちゃんです。
前回、膝の痛みを抱えながらも、甲州街道歩き旅の初日を「江戸日本橋」から「府中宿」まで55,000歩で完歩した熱い想い、読者の皆さんにも伝わりましたでしょうか!甲州街道歩き旅、2日目の今回は、歴史とロマンが詰まった宿場町「府中宿」を再スタートし、「日野宿」を経て「八王子宿」を目指す約22kmの道のりを歩きます。
古き良き日本の面影を辿りながら、パワースポットや新選組ゆかりの地など、見どころ満載の甲州街道歩きの魅力を、あなたにお届けします!
甲州街道の旅 2日目-1
府中宿散策
2日目も清々しい快晴に恵まれました!青空の下での街道歩きは、疲れた心と体をリフレッシュさせてくれますね。この日のスタート地点は、前回なんとか辿り着いた府中宿のシンボル、「大國魂神社」からです。
大國魂神社
前日の終着点でもある大國魂神社。立派な佇まいは、まさにパワースポットという言葉がぴったりです。清らかな空気に包まれながら、旅の安全と完歩を祈願して手を合わせます。


大國魂神社
約1900年前に、大國魂大神がこの場所にやってきて、それから始まったんだブ。この神社は源頼義や義家親子、そして徳川家康までがめっちゃ信仰したんだよ。すごい歴史がある神社なんだブ。
本殿は北向きで、ちょっと珍しいつくりになっているんだブ。神社に続く参道や馬場大門のけやき並木は、国が指定した大切な天然記念物なんだブ。これ、源頼朝と義家が植えたって言われてるんだブ。
この神社の周りには、宮乃咩神社や住吉神社、大鷲神社みたいな歴史たっぷりの神社がいっぱいあるんだブ。除災招福や商売繁盛、開運なんかのご利益があるみたいだブ。そして、11月の酉の日には、「熊手の酉の市」というイベントがあって、たくさんのお参りの人でにぎわうんだブ。
拝殿から鳥居へと向かう途中、目を引くのが朱塗りの鮮やかな「中雀門」。

中雀門を抜けると「枝垂桜」があります。こちらも見ごたえがありますね。
季節になると多くの人がこの枝垂桜を見に参拝に訪れます。夜のライトアップも見てみたいものです。
その先に見えるのが「随神門」です。

そして「随神門」をくぐって鳥居方面に進むと、安産の神様「宮乃咩神社」があります。源頼朝の妻、北条政子の安産を祈願したという由緒ある神社です。安産の神様で、源頼朝の妻、北条政子の安産を祈願した神社でもあるそうです。

最後の見どころは、境内の外にある「大鳥居」。御影石製では日本一の大きさと言われ、その荘厳な姿は、旅の始まりに圧倒的なパワーを与えてくれます!

明治天皇行在所跡(柏屋脇本陣跡)
大國魂神社を出て、昨日の道を少し戻ったビルの傍らに、ひっそりと「明治天皇行在所跡」の案内板が立っています。ここは、かつての柏屋脇本陣跡でもあったそうです。
当時、このようなおおきなビルが建つことは想像できなかったでしょう。その面影は全く見当たりませんが、当時の旅人たちの喧騒を想像し、歴史のロマンに浸ります。


ケヤキ並木馬場寄進の碑
大國魂神社前に戻り、府中宿のシンボルの一つである「ケヤキ並木馬場寄進の碑」をじっくりと見学。
1062年、源頼義と義家父子が戦勝祈願の御礼にけやきの苗木を寄進したのが、この並木の始まり。その後、徳川家康も補植を行い、現在約120本が残っています。けやき並木としては日本で唯一の天然記念物。

並木側から改めて大國魂神社を眺めると、大鳥居の手前に立つ樹齢900年という2本のご神木が、私たちの旅を見守ってくれているようです。

問屋場跡・高札場・番場宿
9:00
出発点付近でだいぶ長居をしてしまいました。
大國魂神社から200mほど進んだ交差点に「問屋場跡」があります。風情がありますね。


問屋場跡の道の向かいには、「高札場」があります。高札場は、幕府や藩の法令などを記した高札を掲示した場所で、人々が集まる宿場の中心的な広場だったのでしょう。

少し歩いたところに、「番場宿」の石碑が静かに佇んでいます。石碑には、この地名が「馬場の転訛」や「番所があったから」という説が書かれていました。


高安寺
さらに200mほど進むと、趣のある山門が見えてきます。「高安寺」です。
ここには、なんと源義経が弁慶と共に、赦免を願って大般若経の写経をしたという伝承が残っているんです。境内の井戸で墨を擦ったという伝説もあるそうです。

石碑「棒屋の坂」「石橋供養塔」「弁慶橋」
少し進んだ交差点で、3つの石碑が仲良く並んで立っていました。
特に「弁慶橋」の石碑は、先ほどの高安寺の弁慶伝説に由来するもの。義経と弁慶がこの地で旅の疲れを癒したのかもしれませんね。



府中宿矢島本陣の表門を移築した冠木門
京王線分倍河原駅近くの踏切を横断し、しばらく歩くと、立派な石塀と威厳のある門構えが見えてきます。
かつて府中宿を代表する宿屋だった「矢島本陣」の表門を移築したものだそうです。

9:45
更に500mほど歩き、本宿交番前交差点へ。信号を渡って交番の隣に、ひっそりと「本宿村 常夜燈」が佇んでいます。旅の安全を願い、毎夕火が灯されていたのでしょうね。小さな常夜燈に、当時の人々の素朴な願いが込められているようで、心温まる気持ちになりました。

歩くこと約250m。
「本宿跡」の石碑があります。「本宿は現在の西府町2丁目・本宿町2丁目・美好町3丁目のそれぞれ一部(旧甲州街道沿い)に集落の中心があった村落です。」と記されています。

武蔵府中熊野神社・武蔵府中熊野神社古墳
本宿跡の隣には、「武蔵府中熊野神社」があります。


そして社殿背後には国史跡「武蔵府中熊野神社古墳」があります。
類例の少ない上円下方墳という特殊な形をしており、出土した埋葬品の質の高さから、この古墳の被葬者は東国の重要な人物だったと考えられているそうです。古代ロマンを感じるミステリアスな場所ですね!隣接する資料展示館や石室復元展示も見学でき、古代史好きにはたまりません!

この辺りは歩道がとても狭く、歩行者や自転車のすれ違いが容易ではありません。道を譲り合って進みましょう。

旧本田家
熊野神社古墳を後にして少し進むと、東京都の指定有形文化財「旧本田家」が見えてきます。
本田家は代々、地主や名主として地域に貢献し、書家や篆刻家としても名声高かった名家だそうです。さらに、新選組の近藤勇や土方歳三ともゆかりがあったというから驚き!
残念ながら、訪れた日は復元工事中で中を見ることはできませんでしたが、その歴史を感じさせる重厚な佇まいに、しばし立ち止まって見入ってしまいました。

旧本田家のすぐ先にも、もう一つの常夜灯が。街道を歩く人々の道しるべとして、欠かせない存在だったんですね。

関家かなどこ跡
道の反対側にある案内板は、「関家かなどこ跡」を示しています。
「鋳物三家(矢澤、森窪、関氏)」の一つと言われ、江戸時代から明治初期まで、この地で鋳造業を営んでいたとのこと。宿場町は、人や物資が行き交うだけでなく、様々な産業も発展していたことがわかります。

谷保天満宮
10:15
甲州街道をさらに進むと、関東を代表する天神様が見えてきます。



谷保天満宮
東日本で一番古い天満宮なんだブ。湯島天神や亀戸天神と一緒に、関東三天神って呼ばれているんだブ。学問の神様菅原道真を祀っていて、お参りして筆を買うと、すごいご利益があるって言われているんだブ。
それに、「交通安全祈願発祥の地」って知られてるんだブ。合格祈願や交通安全を祈る人たちにとって大切な場所なんだブ!
敷地内には広大な梅林があり、梅の名所として有名です。特に受験シーズンには、合格祈願の受験生たちでにぎわいを見せます。

拝殿、本殿の後ろにひっそり鎮座する「厳島神社」も見逃せません。周囲の池には湧水が流れ込み、その透明度の高さに心が洗われます。魚たちが気持ちよさそうに泳ぐ姿に、癒やされました。


谷保天満宮を後にし、甲州街道を約1km進むと、再び常夜灯が現れます。国立市内には、少なくとも3つの常夜灯が残っているんですね。

さらに800m程歩いたところに、もう一つ常夜灯、そして小さな「青柳稲荷神社」がありました。街道筋の信仰の厚さを感じます。


11:30
甲州街道を歩き続け、府中宿から日野宿へと向かう道のりもいよいよ終盤です。
いよいよ「日野橋交差点」までやってきました。この交差点から、いよいよ立川市内に入ります。旧甲州街道は、斜め右の「奥多摩街道」方面へと続いていきます。

歩き旅グルメ スエヒロ館 立川日野橋店
ちょうどお昼になり、お腹も空いてきたので、交差点付近にある「スエヒロ館 立川日野橋店」でランチ休憩をとることにしました。
創業昭和8年という「肉の名門、街の焼肉レストラン」。安くておいしいと評判のお店です! 歩き旅の疲れを吹き飛ばすべく、サラダバー付きのがっつりハンバーグを注文!「午後からの歩きに影響が出るかも…」という心配をよそに、ペロリと完食。やっぱり旅の途中のご飯は最高に美味しいですね!エネルギーをしっかり補給できました!


創業昭和8年の老舗、街に愛され続ける焼肉レストランなんだブ!ここは安くておいしい上に、サラダバー付きのがっつりハンバーグも楽しめるんだブ。歩き旅の途中でも、「ちょっと影響出るかも?」と思いつつ、やっぱり食べたくなっちゃう魔力のあるお店なんだブ!
府中宿は、大國魂神社のパワースポットから、古代のロマンを感じる古墳、そして歴史的な常夜灯まで、本当にみどころ満載でした。
前日の疲労と、この日の暑さ、そしてお昼に食べたがっつりハンバーグの満足感(笑)も相まって、なかなか足が前に進みませんでしたが、今回の旅路はまだ終わりません!
次はいよいよ新選組のふるさととして知られる「日野宿」へと足を進めます。次回は、熱い志を持った若者たちの足跡を辿りながら、歴史情緒あふれる日野宿の魅力を深く掘り下げていきます。どうぞお楽しみに!
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