こんにちは、ぶ~ちゃんです。
今日は歴史のロマンあふれる茅ヶ崎を歩いてみませんか?東海道五十三次の中でも、今も昔の面影が残るこの街には、知られざる歴史スポットが満載です。江戸時代から旅人を見守り続けてきた松並木から、樹齢450年を超える大木、そして将軍家ゆかりの神社やお寺まで、まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れます。
東海道の旅 3日目-5
「平塚宿」への道中
松並木
茅ヶ崎市に入ると、点々と松の木が並ぶ風景が見られるようになります。江戸時代から旅人を見守り続けてきた「松並木」の面影が残っています。
車が行き交う現代の風景の中に、今でも残るその姿には癒されます。

茅ヶ崎高校沿いに立っている東海道の松並木の案内板です。

海前寺
その先右手にある住宅街の中にひっそりと佇む「海前寺」は、天正19年(1591年)に創建されたと伝えられる古刹です。茅ヶ崎村領主で旗本の丸毛氏の菩提寺でもあります。


これらの石灯籠も、徳川秀忠や家重に献上され、寛永寺から移設されたものなのだそうです。


本村のタブノキ
本村のタブノキは、450年以上にわたり東海道を見守り続けた自然の遺産です。街道沿いの歴史を感じさせる大木です。茅ヶ崎市の景観重要樹木に指定されています。このタブノキがまだ若木だった頃、この街道をどんな人たちが歩いていたのでしょうね。

本村 八王子神社
本村のタブノキのすぐそばに、ひっそりと佇むのが本村 八王子神社です。
この一帯が「本村(=本尊)」と呼ばれ、茅ヶ崎発祥の地とも言われている、由緒ある場所なんです。江戸時代には、三代将軍徳川家光から朱印地を賜った記録も残っていて、幕府にも認められていた格式高い神社だったことがわかります。




実はこの社殿、関東大震災で倒壊してしまったそうですが、その後に氏子さんたちの協力で再建されたものなんだとか。長い歴史の中で、何度も困難を乗り越え、今もこうして大切にされているんですね。
本殿の隣には八坂神社や天満宮などのお社もあり、地域の信仰の深さを感じさせてくれます。歴史と地域の物語が詰まったパワーを感じる場所でした。
平成の一里塚・茅ヶ崎一里塚
本村八王子神社を後にして、さらに歩いていくと、真新しい「一里塚」が現れました。これは、茅ヶ崎市が平成に入ってから整備した「平成の一里塚」です。旧東海道の北側にあった一里塚の跡地に、平成22年(2010年)に整備されたものです。
ポケットパークとして整備され、元の塚と同様に榎の木が植えられています。


道を渡った向井には「茅ヶ崎一里塚」があります。
大正時代末頃までは両方の塚が存在していましたが、道路の拡幅に伴い、現在は南側の塚のみが残されています。
茅ヶ崎市の史跡指定となっています。


純水館茅ヶ崎製糸所跡
更に街道を進むと、次の交差点の左手に純水館茅ヶ崎製糸所跡があります。
一見すると、何の変哲もない広場や建物が並んでいますが、実はここが、かつて日本の近代産業を支え、世界に誇る生糸を生み出していた場所なんです。
創業は明治時代。高品質の生糸を生産することで有名で、なんと昭和天皇のご成婚の際には、皇室に生糸を献上したというから驚きです!



大正から昭和初期にかけてあった先進的な製糸工場なんだブ。最新の繰糸技術を導入して世界最高水準の生糸を生産し、アメリカへ輸出して高い評価を受けたんだブ。創設者の小山房全は「糸もつくるが、人もつくる」を理念に、従業員の福利厚生を重視。敷地にはテニスコートやグラウンドを設け、映画会や盆踊りも開かれるなど、過酷な労働環境が当たり前だった時代に、人を大切にする模範工場だったんだブ。
寛永寺の石灯籠
先ほどの立ち寄った、上正寺と同様に、関東大震災や戦災などで被害を受けた寛永寺が、全国の寺院や個人から再建のための寄付を募った際、その返礼として寄付者に贈られたものです。
現在、この「旧寛永寺石灯籠」は、茅ヶ崎市内だけでも6基が市指定重要文化財として大切に保存されています。それぞれが、徳川家や寛永寺、そして寄進した人々の物語を今に伝えているのです。

クロマツの切株
旅の道すがら、そこにぽつんと残された、銘鈑の埋め込まれた切り株に気づきました。ただの朽ちた木ではありません。
かつてこの場所で、何200年もの間、旅人を見守り続けてきた、力強いクロマツの最後の姿なんです。
腐朽のため2009年に伐採されたそうです。
高さは20m、幹回りが2.5mで、街道のシンボルとなっていたんですね。

18:00
茅ヶ崎駅到着です。
だいぶ陽が傾いてきたので、3日の歩き旅はここまでとします。

東海道歩き旅3日目まとめ
「東海道歩き旅」の3日目は、戸塚宿から茅ヶ崎駅までの道のりを辿る旅となりました。
東海道3日目も、歴史の重みと自然の美しさを同時に感じられる、深く心に残る一日となりました。
次回はさらにその先、平塚宿へ!どうぞお楽しみに!
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